〒420-0033 静岡県静岡市葵区昭和町3-1 静岡昭和町ビル504号室
JR「静岡駅」から徒歩5分、静岡鉄道「新静岡駅」から徒歩5分
営業時間 | 9:00~21:00 |
---|
定休日 | なし(完全予約制) |
---|
これは外国人の方からの依頼でした。従兄弟の方が痴漢でつかまってしまったが否認をしているために接見禁止が付いて会えない,会ってきて欲しいというものでした。
国選弁護人がついていましたが,どうやらこの弁護人が示談などしなくても不起訴だから大丈夫と言っていたのが心配だったようで,どうしてもと頼まれましたが,私としては,痴漢と聞いて弁護人も不起訴と言っているならおおごとではないのではないかと言いました。それでもどうしてもということでしたので,とりあえず依頼ですので,まずは話しを聞きにいくことにしました。
接見をして話しを聞いたところ,痴漢というか強制わいせつ事件であり,聞く限り相当重めの内容だったので,起訴される虞の方が圧倒的に高かったことがわかりました。外国人の方が強制わいせつで起訴となれば強制退去もあり得ます。事情を理解した私は改めて弁護人となることを受け,即時に示談交渉に着手しました。依頼を受けたときには最初の勾留満期直前であってそのまま起訴の可能性もあったので,即時に検察官に連絡をし,示談をするので待って欲しい旨伝え,被害者に取り次いでもらうこととしました。
被害者の方の処罰感情は相当に強いものでしたが,深くお詫びをして理解をしていただくように務め,示談を成立させて不起訴を申し入れたところ,不起訴処分となって釈放されました。
本人が悪いことをしたとはいえ,そのまま放置をしていたら,国外退去となりえたわけで,その場合,かなり大きな私生活上の不利益になります。また,早期に被害弁済を果たさなければ,被害者も救済されなかった可能性もあります。
国選弁護人がどういう見立てで放っておいても大丈夫と思ったのかは分かりませんが,弁護人は人の人生を致命的とも言えるほどに台無しにできる位置で仕事をしています。私は国選であろうと私選であろうと動きを変えるということはないのですが,やるべきことをやらないことで国選弁護人は動きが悪いなどという少し悲しい都市伝説が存在することは,とりもなおさず弁護士自体の評価を下げることになりかねず,嘆かわしことだと感じます。
〒420-0033 静岡県静岡市葵区昭和町3-1 静岡昭和町ビル504号室
JR「静岡駅」から徒歩5分、静岡鉄道「新静岡駅」から徒歩5分
9:00~21:00
フォームでのお問合せは24時間受け付けております。
なし(完全予約制)